日本国内では彼らのような外国人を採用したいという企業ニーズもあることから、今回は「外国人雇用のメリット、注意点」について書いていこうと思います。
パーソル総合研究所がおこなった「外国人雇用に関する企業の意識・実態調査」の調査結果によると、外国人雇用の優先度を高く考えている企業と、そうではない企業の二極化が進んでいることが明らかになりました。
日本の労働人口の減少が確定している中、外国人雇用への取り組みは今後の企業の人材採用に大きな影響をもたらします。
本記事では、外国人雇用の現状やメリット、注意点等をご紹介します。
1. 外国人雇用の傾向
外国人雇用の今後の見通しとしましては既に外国人を雇用している企業では70%以上が外国人雇用を拡大する意向を持っています。

参照:パーソル総合研究所「外国人雇用に関する企業の意識・実態調査」

参照:パーソル総合研究所「外国人雇用に関する企業の意識・実態調査」
1. 外国人雇用のメリット
・労働力の確保
日本で就労している外国人は年々増加傾向にあります。
外国人雇用を上手に活用すれば多くの企業が抱える人材不足という課題を解決することができるでしょう。
・若い人材の確保
日本に就労に来る外国人は20代〜30代と若い方が多いのが特徴です。また世界でも最も習得が難しいとされる日本語を学んで日本に来る方々はモチベーションが高い方が多くいます。モチベーションが高く、若い外国人労働者が他の日本人の社員に良い影響を与え、活力が生まれたという声もあります。
・海外進出時の現地リーダー
海外進出を考えているのであれば、その国の出身者を雇うことは非常に有効です。現地の言葉だけではなく、その国の文化をよく知っていれば、情報収集やマーケティングを行う際に、力強い味方となってくれることでしょう。
2.外国人雇用の注意点
・コミュニケーション
社内で行う基本的なコミュニケーションは日本語となるはずですのでコミュニケーションは最も注意しなければならないポイントです。
既に外国人雇用を行っている企業でも最重視することとして日本語能力、コミュニケーション力を上げるところは多いです。
採用時に日本語能力の明確な確認をすることはもちろんのこと、日本人側から外国人労働者に歩み寄る姿勢も必要になってきます。
・文化や風習の違い
日本語能力を同じくらい重要なこととして出身国の文化や風習の理解があります。
例えば人前で叱られるのがタブーとされている国は珍しくありません。また宗教上の理由から食べられないものがあったり、お祈りの時間があったりもします。
この文化や風習への理解を怠ると離職やトラブルに繋がってしまいます。
外国人労働者を雇用する際は、事前に相手の育った国の文化やその人の信仰に関する理解を深め、社内でも協力を呼びかける必要があります。
・雇用手続きの煩雑さ
外国人労働者を雇用する場合、日本人とは雇用の手続きの方法などが異なります。
留学生、技能実習性、特定技能とビザによっては手続きの方法は異なります。
書類も煩雑であり初めての受け入れの時は手間がかかるかもしれません。
以上が外国人雇用のメリット、注意点となります。
日本の労働人口の減少が避けられなくなっている現在では外国人材の有効活用が必須ともいえるようになってきています。