こんにちは!
Sailカスタマーサポートの三浦です。
Sailの異文化交流には、日本全国、さまざまな場所からご参加いただいています。
高齢者施設にいらっしゃるシニアの方にもご参加いただいている中、この活動に賛同してくださり、いつも支えてくださっているのは施設スタッフのみなさま。
この素敵な施設、かっこいいスタッフの方たちを
「より多くの方に知ってもらいたい!」
ということで、今回はSailプロジェクトにご参加いただいている施設「鎌倉静養館」から、副施設長の伊藤 尚子さんをご紹介します!

なぜ、介護の分野に?
最初は、介護の世界に入るなんて、考えていませんでした。
元は社会福祉士として相談員などをしていて、最初の勤務先は、障害のある方が通う訓練施設。そこで生活指導員をしていました。
その後は施設の立ち上げを3度経験し、それはとても充実した毎日でした。
そんな中きっかけになったのは、介護保険制度の制定。
福祉の分野ではやっていきたいと思っていたので、これを機に介護の分野に少し興味を持ちました。いろいろなタイミングが重なり、「気が付いたらここにいた」というような感覚です。
思い返せば中学生の頃
学校の先生が、福祉施設の見学に連れていってくれたんです。それで、「ああ、こういう世界があるのか」と。そこから興味がわき、なんとなく中学生の時には決まっていましたね。
今思えば、あの頃にいろいろな環境に触れることができたことはありがたかったですね。
福祉関係の仕事を意識して進路を決めることができ、迷ったりうまくいかないこともありましたが、結局は納得のいく場所にいられていると思っています。

鎌倉静養館を選んだ理由
年齢を考えても、最後は何か自分ができること、自分だからできる貢献をしたいと思いました。
そんな時、偶然ご縁があって鎌倉静養館を知りました。
自分がクリスチャンということもあり、キリスト教の考えを根本としている場所がいいかなと思い、入職させてもらいました。
あとは今ここでできる事を、自分なりに前向きに考えながら実践していくのみですね。
今まででいちばん嬉しかった瞬間
まだ福祉の分野で仕事を初めて間もない頃、まずは業務を覚えることに精一杯。
忙しい毎日でした。
ある日、仕事机について事務作業をしていたところに、
「伊藤さん!」と利用者さんが来てくれて。その時、はじめて名前を呼んでもらえたんですよね。その方の用事は、ただ「スプーンください」のような小さなことだったんですが、自分の名前を覚えてくれて、小さくても頼みごとをしてくれたことが、こんなに嬉しいんだと感じました。
あの感覚は忘れられないですね。今でも鮮明によみがえってきます。
介護の現場について
ここでは、日々さまざまな人と交流をします。
楽しいことも、大変なこともたくさんある中で、大切だと思うのは、
まずは、自分を大切にできること。
悩みや弱みがあっても良い。でもそれを悲観せずに、「どうしたらできるか」を考えられるかどうかがポイントになる気がしています。
入居者様との関りの中で、元気になってもらったり、安心してもらうことが大切なので、自分に自信を持てなかったり、落ち込んでいてはいけない。
常に前向きに、「今できる」を考えたほうがやっぱり良いですよね。
楽しみながら、難しいことにも挑戦し続けたいですね。

Sailを高齢者施設で利用してくださっている方々にはそれぞれ介護職員になった経緯や想いがあり、そのストーリーもSailを通じてSailの利用者様や海外で日本語を学んでいる方に伝われば、この場でもまた新たに「異」なる者同士の理解につながるのではないかと考えています。
そしてSailは、このような様々な想いを持つ方々に利用いただくことで生まれる発見や、異文化理解の広がりを大切にしていきたいと思っています。