私たちは「Sail」によるオンラインでの異文化交流を提供し、社会や世界とつながる楽しさを提供していきたいと考えています!
日本の皆さんはSailの異文化交流によってどのようなことが得られると想像しますか?日本にいながら海外の現地の情報が得られること、国際理解ができること、他社と話すことで脳が活性化することなどなど、活動的になることで皆さんが得られるものがあります。また得られることばかりでなく、Sailに登録している外国の方々は日本語を学びたいと思っているので、日本語ネイティブの皆さんが「生きた日本語」をお話しすることで、外国の方の日本語習得に貢献することにつながっています。
Sailでは、文化交流を楽しんでいただく事が一番の目的ですが、今回は「交流」の持つ効果 について考えてみたいと思います。
他者との交流が健康に与える効果
インターネットで、「交流 健康」と検索してみてください。自治体の記事や研究機関からの報告などで、他者との交流が精神的な健康や死亡リスク低減ことに寄与することが述べられています。
また日本では認知症が増えています。2018年に国立長寿センター 斎藤先生らの報告によると、高齢者は社会的なつながりが多様であるほど、認知症発症のリスクが低下し、最大で46%の発症リスク低下を示したと報告しています(1)
健康寿命について
「平均寿命」から寝たきりや認知症など介護状態の期間を差し引いた期間と定義されており、これは世界保健機関(WHO)が提唱した指標です。
日本は「平均寿命」が伸びている一方で生活習慣病や認知症の発症者も増加しています。新薬が登場し、生活習慣病や認知症がある程度コントロールできるようになったとはいえ、予防できることに越したことはありません。前述したように「交流」による認知症予防が科学的根拠を持って明らかになってきています。健康寿命が伸びることは本人および家族にとっても好ましいことではないでしょうか。
予防できる不健康な状態は解消し、いきいきと生活したいですよね。厚生労働省が発表している資料の中に「健康寿命延伸プラン」というものがありますが、そこには生活習慣病を予防する食事・栄養や健康診断に関わるもの、通の場を活用した認知症対策などがあげられています(2)。ここでも交流の機会を作ることが施策となっています。
健康寿命を延伸するための手段として「交流」が全てではありませんが、精神的・肉体的にも健康になれる可能性があるのであれば、交流しない手はありません。家族との交流、友人との交流、地域の集まりでの交流など、どんな形でも良いかと思いますが、前回のブログでも述べたとおり、日本は世界的にみても孤独率が高いこと、また新型コロナウイルス感染症の拡大で、交流の機会が制限されていることから、交流の機会を得ること自体に課題がありそうです。
Sailはオンラインビデオ通話で、日本語を学ぶ外国の方と「日本語を使って交流する」サービスです。新しい生活様式が求められる中で、インターネットを使った異文化交流を楽しんでみませんか?Sailへのご参加をお待ちしております!
引用:
- Health 2Saito T, et al. J Epidemiol Community 018;72:7–12. doi:10.1136/jech-2017-209811
- 社会保障審議会障害者部会 第94回(R1.6.24) 「2040年を展望した社会保障・働き方改革本部のとりまとめについて」(厚生労働省社会・援護局 障害保健福祉部障害福祉課)